海沿いを走る。

入口の蓮鉢

休みだからとはりきりすぎて、あまり朝早くから出かけるのも失敗のもとだと今朝は8時くらいまでゆっくり寝る。とろとろ準備して、出発。
まずは勝連城跡。駐車場にバイクを停めたところで、ウルさんからメール。この人はこの人で、また最近不安定な状態で会社辞めるの辞めないのってのは、一応出張中のワタシも管理者情報共有メールでだいたいの事は知っている。
K子姐もそうだが、誰しも生活基盤の不安と環境や体調の変化が重なると、それが客観的に深刻な状態かただ単に主観的なものかどうかは置いといて、もろくなる。行動に綻びが出始める。他人事だから上から目線で言ってるみたいになるけど、たぶん自分とて例外ではないだろう。
しかしここはちゅらしま、目の前の空と海は限りなく蒼蒼と、今この瞬間自分がここに存在していることの奇跡それ以外何も考えられない。
人生は、自分が大事と思う人たちと、今手にしているもの、手の届く範囲のことをを楽しみつくす、それ以外の事をするほど長くはなく、余力もない。誰かに足元を掬われたり、また逆に誰かの足元を掬うような真似をしたりするような人に関わる時間や精神的なエネルギーさえ惜しい。K子姐にしてもウル嬢にしても、その不安自体を一度手放して、もう一度手にとって見たとき、たぶん彼女たちの不安はそのこと自体(例えば経済問題)なのではないことを、彼女たち自身が潜在下で気づいているのだ。しかし今そのことについて、ワタシがあれこれ考えることにはそれこそなんの意味もない。大丈夫、彼女たちは彼女たちできちんと解決しようともがいているではないか。そのこと自体がすでに「解決」につながっているも同然であると、むしろ祝福を送りたい。
ワタシは究極のエゴイストになろう。だってそれにしか、なりえないのだから。皮膚を差し込むような日差しと柔らかな海風の中を走りながら、美しいのか美しくないのかよくわからんがそう考える。例えホームレスになったとしても、その与えられた範囲で好きなようにし尽くす、それがワタシの理想。
海中道路から浜比嘉島。一応シルミチュー霊場の祠?の前まで行ってみて、また来た道を引き返す。海の駅あやはし館でちょっと早いがお昼。食堂のバイキング大人950円+ドリンクバー160円は沖縄相場的に高い気もしなくはないけど、なるべくあっさり食べたいものを好きな量だけ取れるのがいい。もずくを2杯おかわり。
しかしまだ12時前。サウナ部屋に帰っても間が持たぬので、更に北へと移動してみることに。とりあえず思いついた地名が辺野古。特に意味はないが、そこを目指してみる。
しかし今日持っているのは沖縄・うるま市の限定版地図。あとは道路標示を見ながら適当に。「天願」Heaven's wish とか「久志」Eternal will とか、勝手に縁起のよさげな響きの地名の方向を選んでみる。
滞在2週間目にしてようやく方向感覚ができてきたか、それでもふと気がつくと「さていまワタシはどこにいるのでしょ?」というマヌケな状態。だんだん小さく車も少ない道に入りこんでさてここは?と思ったら、どうもそこが辺野古だった。しかも関係者立ち入り禁止の漁業組合かなんかの門の前で、向こうから赤銅色に日焼けした皮膚のおじさんたちが怪訝な顔でこちらを見ている。あわててUターンして、また元来た道へ。別に根拠もないが、なんとなくここに滑走路はほしくないなと思いました。こういうのが一番無責任だと分かっちゃいるが。
しかし海中道路から走ること2時間弱。そろそろ休憩に小洒落たカフェなどロードサイドにちょうど良くないもんかのぅ、と期待しながら沖縄方面にむけて走るも、そういう時に限ってそんなものはないもんなのが宇宙の法則。どうせ人生において小洒落たカフェに縁のないオンナだよ、などととひがんでいたら、この前の休みに行こうとして入口見つけられずに嘉手納基地周り1周半する羽目になった東南植物楽園の看板発見。まだまだ午後早い時間、ここに寄って帰らない手はない。
東南植物楽園、名前はなんかアレだが、親会社Yさんのお勧めは馬鹿にしたもんではなかった。今度沖縄に来る機会があったらまた寄りたいここ。
駐車場に隣接のBOCCA(木花)という店で、思わず衝動買いでチャイナカラーの八分袖ブラウスに散財。サマー隊長のかりゆしに影響されて、自分も1枚ほしいなぁと物欲手帳に点滅してたのが、こんなところで炸裂してしまうとは。
しかし入った瞬間、ふわりと漂うお香とか、BGMとか、もう即ツボで、その時点でやられてたね。(試着中に流れてたのは確か坂本龍一の、CALLING FROM TOKYOでは?)
全体のセンスとしてはヨーガンレール風テイストを、プライスもう少し庶民寄りにした感じのお店と表現していいかどうか。そもそもヨーガンレールで買い物したこと自体ないのに。
それにしても自分の服には曲線中心でなく、ある程度直線を保ったシルエットのものしか選ばない、てか、選べない。最初に目についたガーゼの裾がアシンメトリーな不思議なワンピースをかわいいと思っても、やっぱりどうしてもそれは、自分の服ではなく、それを着た自分は自分ではないことが試着する前から分かってしまう。

さて帰着して。あまりの暑さにうっかり横着にライディングジャケットのジップを上げずに走っていたため、VネックのTシャツの首から胸元が日焼けで真っ赤。念のためUVクリームは塗っていたのだけど、それでも沖縄の太陽を甘く見すぎていた。
今までも土方焼けとか、いろいろ失敗はあったが、バイカー歴一応20年(途中ブランク長いが)にしてこの失態は悔しい。